第四話 A社辞めるってよ

理由は簡単。
 
「向いてない」
 
「気が狂う」
 
営業でいろんなところに行き、いろんな人と話して仕事を進めることをとっても楽しんでいた人間がある日から窓がないサーバールームでPCを相手にずっと仕事をする。
 
苦痛しかありませんでした。
 
しかも、日中エンドユーザーが使うシステムなので、夜間に作業が発生します。
 
それはいいんです。必要なことだし、タイミングが夜しかないので。
 
その作業日に向けて何日も前から準備を進めて、いざ当日。
 
作業開始は19時。終了予定25時など。
 
それでも9時に出社しなきゃいけない。
 
しかも日中やることなくて、いつでもできるドキュメント整理とかしたり。
意味がわからない。
 
なんども先輩や上司に言いました。
 
シフトをずらせばいいんじゃないですか?
遅くまで作業する人はお昼出社とかでも全然対応できるはずです。
 
いわゆる「長時間労働している人が評価される職場」ってやつでした。
 
システム屋なのに、自分たちの作業自体は全然システムを導入しないし効率化を図らない。
 
あ、無理だわ。
 
当時まだ23歳。
軌道修正は早めがいい!!
 
そう考えて、2年でA社を退職することにしました。
 
ちなみに、
 
A社退職の旨を上司に伝えたところ、3年はがんばれ!と引き留めてきました。
もちろん無視ですが。
 
その上司は私が辞めた直後に辞めたそうです。
 
 
なんやねんそれ。